FXでの為替リスクについて


FXは通貨を売買していく事で利益を出していきますが、この利益は為替相場の変動によって生み出されているために、必ずしも利益ばかりが出るわけではなく、時に損失を発生させることもあります。

この為替レートの変動によるリスクは、FXが相場取引を使って利益を出す仕組みである以上、避けることの出来ない物なのです。

FX取引では、新規の売買注文で通貨を保持し、為替レートの変動によってその通貨に価値の変化、つまり評価損益が生まれるのを待ち、含み益、または含み損が発生した時点で、決済の売買注文を入れて通貨の保持を解消し、利益や損失を確定していく、という流れで投資を行っていきます。

FX取引では、預けている証拠金を元にして、取引業者から資金を借り、実際の投資金額よりも大きい通貨を取り扱える「レバレッジ」という仕組みがあります。
これを使うことで、大きな利益を上げることができますが、同時に万が一為替レートが損失方向に動いた場合は、その損失をも大きくしてしまう事があります。

例えば1ドル100円という為替相場で、100万円を使って取引きをするとします。
国内で最大の25倍のレバレッジを使い、2500万円で25万ドル分のドルを購入して為替レートの変動を待ちます。
利益が出るだろうと予測をしていた為替相場があまり芳しくなく、1ドル98円になってしまいました。
これにより損失が出てしまい、25万ドル分のドルの価値は2450万円になってしまい、差し引きで50万円の損失が出てしまうのです。
ちなみに、アメリカの米ドルと日本の円の一日の平均的な値動きは、1円から2円程度となっていますので、このぐらいの損失が出ることはそれほど稀な事ではないと言えます。

100万円から50万円になってしまった損失を投資取引で取り戻すためには、50万円の資金を元手にして、現在の倍の金額を稼がなくてはなりません。

もちろん、そのまま決済をせずに2円が回復することを待つ、という方法論もあるかもしれませんが、その変動がさらに1円損失側に動いたとしたらどうでしょうか。

手元に残る資金は25万円になりますので、この資金を活用し投資取引で4倍にするにはかなりの時間がかかることになるでしょう。
そしてもし、先ほどの変動が1円ではなく2円、合計で4円の損失方向への移動であったとしたら、その時点で100万円あった投資資金はすべて無くなってしまうのです。

こうしたことから考えると、損失が発生して資金がマイナスになるという事は、単純に数値のマイナスではなく、そこから元に戻していくという事を考慮しなくてはならないため、
「資産を運用して増やしていく」という投資取引の前提からは、大きなダメージとなるのです。

損失が発生したら、まずはその被害を最小限にとどめることが大切ですので、迷うことなく決済をして小さな損失を取り込むのがいいでしょう。
万が一のために、「指値注文」を利用して、ここまでの損失が来たから決済をする、という仕掛けを施しておくのも手になります。

投資取引は、一回ごとの投資の成否で決定されるものではありません。
損失をなるべく小さく抑えて、取引回数を増やし、その中から利益を掴めるチャンスを見つけて、大きな利益を摘み取りながら、資産を増やしていく事をねらっていきましょう。